就活に失敗

フリーターとしてアルバイトでしばらく働いていましたが、

就職したいなあという思いもあり、

ある企業が行っている社会人研修に参加しました。

 

フリーターやニートの就職支援をしている企業で、

就活のコツや就職した後の社会人としてのマナーを教えてくれました。

研修の後集団面接会があり、上手く行けばそのまま就職できるかもしれないというプログラムでした。

無料で研修を受けられます。

 

6日間の研修には、街頭調査とかもあって結構過酷でした。

私はその街頭調査で精神がやられて胃が痛くなり、何も食べられなくなりました。

研修は、1日でも休んでしまうと次回の研修からやり直さなければなりませんでした。

このまま何も食べられなくては体調を崩し、途中で断念せざるを得なくなるかもしれない…と思った私は、

ちょうど翌日の研修がお休みだったので、病院に行っておくことにしました。

 

これがそもそもの間違いだったのだと、この時は思いもせず。。。

 

そこの病院の先生はとっても優しくて、「就活のストレスで胃が痛い」という話をすると、

色々と励ましのお言葉やアドバイスを下さいました。

そして胃痛はストレスが原因ということで、「精神安定作用もある胃薬」を処方してもらっちゃったんですが、これが間違いでした。

 

休みが明けて研修に行き、いよいよ最終日。

話の流れで私は講師の人やアドバイザーの人に「精神安定作用もある胃薬」を医者にもらったことを言ってしまいました。

これがいけなかった。

 

この研修企業は就職後に不安がある人材は企業に紹介しないという決まりがあり、

私は「精神的に問題のある人は、企業に紹介できない」と言われてしまったのです。

 

この件に関しては確かにうっすらと聞いていました。

でも私は特に精神的な病気だとか鬱病だとか診断された訳ではありません。

ただストレスからくる胃痛に効く薬をもらっただけ。

 

そのことを説明しましたが「そう言う薬を飲んでいること自体ダメ」とのことで

翌日の面接会には参加させられないと言われました。

 

納得できず色々言いました。

私は病気じゃないし、そうなりたくなかったから病院にいったんだとか。

頑張りたかったから病院に行って薬をもらったのに、それがいけないことか、とか。

 

企業の人には「1週間くらい休んで、問題ないという診断書をもらえれば、次回以降の面接会に参加できる」と言われましたが、

誰が受けるかよ、と。

私は一応心にもないお礼の言葉を述べて帰りました。

  

そういう人材をとるか採らないか決めるのは企業であって、ここで振り落とされる理由が全く分かりません。

 まあ研修企業側もルールに従ったまでですから、仕方がなかったと思います。

それにしてもあんまりでした。

 

この研修で唯一学んだことは「社会の理不尽さ」でした。

社会に出たら理不尽なこといっぱいあるんだろうなあ。

人を思いやることよりも、ルールが大事なんだろうなあ。

そうして人道に反することも色々やらねばならないのでしょう、

例えば心が弱っている人に対して、畳み掛けるようにもっと辛いことを伝えなければならないとか。

 

こんなことがあって私はもうしばらくニートかフリーターとして生きていくことにしました。

社会、怖い。